エリカ(ヒース)エリカ_story(364) 2005.12.19名古屋では58年ぶりの大雪だそうです。25cmの積雪。 最高気温3-5°と冷え切った太平洋沿岸。豪雪地帯では記録的な大雪が続いています。 この寒い中、可憐な花をつけている木を発見しました。 エリカです。 イングリッシュガーデンでよく見かけます。イギリスではヒースという荒地に生えている木ですので、植物名もヒースとして呼ばれていますが、 エリカ属の潅木です。 紫色の小さな花を、総状花序もしくは散形花序につけ、遠目には、紫色に沸き立つ感じで、ヒバのようなふっくらとした樹形となります。 見たのは、都立府中の森公園の一角です。 黄金ヒバと、交互に植えられており、銀色の葉をつけたものや、黄金色のヒバや、西洋ツツジの植栽がびっしりとあり、見事な一角でした。 けやきはすっかり葉を落とし、箒状の裸木となっています。 黄金ヒバとエリカの交互植栽の例です 絵は、府中の森公園の一角(pm1:07) 地面には、西洋ツツジでしょうか、上下左右に枝先が乱れますが、全体としてはハイマツのように低木にまとめられています。 黄金ヒバの下には、糸ヒバでしょうか、もっと黄色く、細い葉が垂れ下がっていました。 その下側には、銀色の葉をした菊のような植物(名前を忘れました。もしご存知であれば教えてください。外苑公園にも円周の場所で植栽例をみました)。右側はどうだんツツジです。背景は、けやきです。 すてきな空間を演出していました。 事典: ヒース(heath ) イギリスでは本来荒れ地を意味しますが、エリカ属Ericaの低木が多く、それらの植物もヒースとよばれています。 生態的にはエリカ属やカルーナ属Calluna(ギョリュウモドキ)の群落をいいます。 エリカ(Erica ) ツツジ科の常緑小低木です。英名ヒース(heath)の名でも知られます。 葉は線形および卵形で短く、花は壺(つぼ)状または筒状で、総状花序もしくは散形花序をつくります。 花期は晩秋から春までで、多くは横向きまたは下向きに咲き、まれに上向きに咲くものもあります。 花色は白、桃、赤、紫、黄など豊富で、2色が混じるものもあります。 現在栽培されているのは、ウィルモレイのほか南アフリカ系のものが多く、弁先が赤く白色筒咲きのレギア、花の底が赤く白色上向き咲きのファスティジアタ、濃桃紅色で横向き咲きのビスカリアなどがよく栽培されます。 では、寒い夜、身体を温めて、お休みください。 |